# 5 広島県尾道市因島
海辺に佇む“地域の編集室”で開催される特別な夜。
ようこそ、「渚のまじめなレストラン」へ
# 5 広島県尾道市因島
渚の交番SEABRIDGE
渚のまじめなレストラン
プロフィール
2022年12月3日〜24日までの各土曜日、
渚の交番SEABRIDGEにてクリスマスディナーが開催される。
2021年7月、因島のしまなみビーチ沿いに誕生した「渚の交番 SEABRIDGE」は、約950冊の絵本を常設するブックギャラリーカフェ。島になかった食、技術、文化、芸術を島の外から受け入れ、海を介した一つひとつの“物語”として、新しい価値を提案してきた。
古くから因島は、海を通じて多くのモノや文化が遠来。それらは島の視点で溶け込み、地域の持つ「編集力」によって独自に発展を遂げ、今がある。「編集」という言葉は「集める」「編み上げる」という意味だが、その語感に沿えばここSEABRIDGEも、人の想いと地域をつないで紡ぐ、さながら現代の“編集室”と表現できるだろう。
地域の恵みをつなげる海の拠点。
「渚のまじめなレストラン」
時代が移ろっていくように、SEABRIDGEでも転換期を迎える。もっと地域の魅力を伝えたい。近隣で栽培される作物にふれてほしい。生産者の想いを知ってほしい。因島との共存を願い、SEABRIDGEは“地域の編集室”として、地元の人と地域のつながりを新たに織り成していく。
新しい試みの第一弾としてこの12月、クリスマスディナー企画「渚のまじめなレストラン」がスタート。施設内の心地よい灯りが幻想的な空間を演出し、大きな窓から見えるテラスにはキャンドルのあたたかな光が揺れる。
提供されるメニューには、スタッフが自ら足を運び生産者から直接仕入れてきた食材を使用。さらに地元ブルワリーやワイナリーがこだわって醸したアルコールや、キッズメニューも楽しめるという。
筆者はオープン当時からこの場所を見守っているが、これまで日中の顔しか見せてこなかったSEABRIDGEでの特別な過ごし方に、心が弾む。因島で始まる新しいつながりの物語。再構築される“地域の編集室”の在り方に期待したい。
※渚のレストラン2022は終了しました。
Photo Gallery
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